* 文圃文献類従 39 *  [編集復刻版]  大澤 聡―編・解題

戦前期「論壇時評」集成――1931‐1936年

論壇時評はメディア間を回遊する。

そう、自らの居場所を探索するかのように。

その航跡は生態的でさえある。

転変するメディア状況を陰画的に随時反映している。

そのつど、メディアの臨界点を如実に指し示した。

転位の要因は時評のメタ性に集約される。

論壇時評は「現実」を直截の対象としない。

「現実」(=一次)を扱った「言説」(=二次)に照準設定する。

いってみれば、三次的な言論形式を備えている。

 

【本書の特徴】

一、未整理のまま放置され続けてきた論壇時評に関しての初資料集。

二、「 社会時評」から「論壇時評」へ時評のトレンドが転換した1930年代。

  本書によりテクストをとりまく当時の無意識的な前提条件の意識的な獲得が可能に。

三、政治、経済、法、文化、思想など多領域におよぶ

  社会現象を対象とした言説の選択的な集積により成り立つ論壇ジャーナリズム。

  これら論壇との相互浸透の中で形成された学知を捉えかえすための

  重要な基礎資料として本書は活用可能。

四、当該欄の資料価値とその分析行為がもたらす豊饒な可能性とが

  随所に垣間見える仕掛けをもつ解題36 頁を付す。

 

 

編・解題ー大澤 聡

造  本ーA5 ・上製函・総636 頁

刊行時期ー2014 年9 月

揃  価ー38,000 円 ISBN978-4-907236-16-8

【第一巻】(304 頁)

 「論壇時評」欄

   『東京朝日新聞』1931 ~ 33 年

   『読売新聞』1932 ~ 33 年

 大澤聡「論壇の自画像―解題にかえて」

【第二巻】(332 頁)

 「論壇時評」欄

   『東京朝日新聞』1934 ~ 36 年

   『読売新聞』1934 ~ 36 年

 総目次/著者名索引/人名索引

『戦前期「論壇時評」集成――1931‐1936年』内容見本
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