【図書館学遺産セレクション 3】 編・解題―新藤 透

乙部泉三郎・県立長野図書館長―農村町村図書館経営論

全2巻・別冊


乙部は戦前~占領期にかけて18年にわたり館長として在任。
その活動は県内館界のみならず、全国各地域の図書館に大きな影響を与えた。

 

乙部は日中戦争、太平洋戦争が激化した時期、国策に準じた図書館活動を推進させた。
しかしその一方で、「読書の機会均等のための図書館建設」・「館外貸出推進」・「女性や高齢者への配慮」・「図書館蔵書の利用促進」・「利用者が欲する本と、図書館員が利用者に読ませたい本を選書すべき」などの、今日にも相通じる図書館活動を主張し実践していた。「国策」遂行のためには、図書館が重要であるとの論理から政府に図書館整備を迫る発言もしていた。

 

乙部の生涯を俯瞰した上で、県立長野図書館長在職時に発表された著書や論文を中心にして言説分析


第一巻(296頁)
『農村図書館経営の手引』県立長野図書館  1934年
『農村図書館の採るべき道』県立長野図書館  1936年
『青年団が図書館を設置するには』 県立長野図書館  1937年
『町村図書館の経営とその振興策』群馬県社会教育課 1937年
『町村図書館の新経営―長野県下図書館の為の』県立長野図書館  1939年
『町村図書館に於ける図書貸出法』県立長野図書館 1939年

 

第二巻(392頁)
『図書館の実際的経営』東洋図書 1939年

 

別冊(約94頁) ISBN978-4-909680-64-8 ※別冊のみ分売可2,000円
解題・総目次


編・解題―新藤 透

造    本―A5判・上製函(別冊のみ並製) 総784頁

刊      記―2019年12月
揃      価―42,000円  ISBN978-4-909680-63-1 


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