* 図書館学古典翻訳セレクション4 *  バトラー,ピアス著 藤野幸雄訳・解説

    Pierce ButlerWorks on the Philosophy of Librarianship and the History of Printing in Europe 

      ピアス・バトラー 図書館学/印刷史著作集


 

図書館哲学の出発点

図書館史の理論的基盤の提示

西欧印刷文化史の再確認

初期印刷図書の意義付け

 

 バトラーの主著である『図書館学序説』(改訳)および『ヨーロッパにおける印刷の起源』を柱に,論文を17点,書評論文を3点,書評を30数篇,すべての訳を採録。

 バトラーの作品のうち,取りあげなかったのは,宗教関係(「オックスフォード運動」その他),および,文献目録・展示目録であり,翻訳と共著の作品(どこまでが当人の担当か不明の「シラバス」等)を除く,いわば,図書館学・図書学・出版史についてのバトラーの「著作全集」に近いものである。

 図書館の哲学を学ぶ学生、また広く図書館に関心を有する者にとり,基本的な文献として役立つことを望んでいる。


■目次……

 

◎第一章……単行本 

 『図書館学序説』1933. (改訳)

 『学識の文献史』1937.

 『ヨーロッパにおける印刷の起源』1940

 『学識と文明』1944

 

◎第二章……論文(雑誌・単行書に所載) 

 「印刷図書館」1922.

 「書誌と学識」1922.

 「図書の実生命の拡大」1927.

 「図書館, 実験室か倉庫か」1927.

 「『寄贈馬』の歯の識別」1931.

 「カレッジ学生の読書」1933.

 「ジェームズ・クリスチャン・ハンソン」1934.

 「研究者の図書へのアプローチ:人文科学」1940.

 「図書保存の可能な分野」1942.

 「グーテンベルク記念祭, 1940年」1943.

 「研究分野の調査」1943.

 「図書館職の知的内容」1945.

 「図書館史における戦争」1945.

 「教授とキャンパス図書館」1947.

 「職業としての図書館員」1951.

 「図書館の文化的機能」1951.

 「本の生涯」1953.

 

◎第三章……書評論文

 「グーテンベルク記念祭, 1940年」1943.

 「図書館職の知的内容」1945.

 「戦時期のドイツ学術図書館」1948.

 

◎第四章……書評〔30数篇収録〕

 

◎ピアス・バトラー著作目録:付英語参考文献

◎解説―人と生涯

◎訳者あとがき


著/バトラー,ピアスPierce Butler

・解説/藤野 幸雄

◎全1・予価14,000円・20083月刊行 ISBN9784907789-44-2

A5判・糸上製函・総約360(付解説・著作目録)