* 図書館学古典翻訳セレクション1 * ガブリエル・ノーデ著 藤野幸雄監訳
図書館設立のための助言
Advis pour dresser une bibliotheque:presente a Monseigneur le president de Mesme 2. ed. reu., corr., & augm
† 近代図書館の課題をはじめて言語化、書誌という用語の考案者、G・ノーデの主著
† 新たな図書館の時代へ対応を迫られる現在、その模索を根本から問う
† 翻訳困難なテキストをすくいあげ、わかりやすく解説する
† 登場人名についての解説索引をあらたに作成
ガブリエル・ノーデ(1600~1653)は,図書館を生涯の職業としたほぼ最初の学者=図書館司書であり,彼が生きた17世紀はこうした人物を必要としていた。そして,ノーデは自分の天職につき明確な哲学を世に残そうとした,その主著が『図書館設立のための助言』である。
本書は,図書館の本質,図書館経営の要点を見事に描き出していた。図書館の目的,蔵書の内容,図書館の経営,分類の必要性,建築物としての図書館,図書館の利用,といった基本条項を論じた最初の本であった。結論から言うなら,この著作によって近代図書館は出発の論拠を得ていたのであった(本書「人と作品」より)。
●著/ガブリエル・ノーデ
●監訳/藤野 幸雄
●訳・解説・人名索引/藤野 寛之
●全1巻・11,000円 (品切れ)
●A5判・糸上製函入・138頁
●2006年9月刊行
ISBN4‐907789‐31-9